<概要>
■小型のGPSモジュール
AG−GPSは小型のGPSモジュールです。出力はRS232C又はTTLのシリアル通信なので、PC又はマイコンなどと直結して使えます。出力形式は業界標準のNMEA0183フォーマット。
<仕様>
電源電圧
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+3.3〜+5VDC
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消費電流
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80mA(Typ)
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追跡衛星数
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12 |
アンテナ
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内蔵アンテナ |
周波数
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1575.42MHz |
信号感度
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-152dBm以下 |
付属品
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コネクタ付きケーブル |
出力方式
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非同期シリアル通信 4800bps
スタートビット1 ストップビット1 ノンパリティ フロー制御なし |
動作温度
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-10〜70℃ |
保存温度
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-40〜100℃ |
寸法/重量
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寸法32x32x9.4(H)mm
重量:約18g |
<価格>
税込み 6,930円 (本体価格6,600円)
<オプション>
BTC067用PCケーブル 1,575円 (本体価格1,500円)
<ピン配列>
※付属のコネクタを接続してください。
<接続例>
<動作説明>
電源投入後、LEDが2秒おきに点滅し、起動動作に入ります。この間、TX端子からシリアルデータが出続けますが、位置情報はまだ送出しません。
電源投入後、約1分弱で起動が終了し、LEDが1秒おきに点滅します。この状態で、GPS衛星を検索し始めます。GPS衛星を検出したら、意味のあるデータが出てきます。(GPS衛星が見つからないと、位置情報が空欄で出力される。時刻などの情報は衛星がみつからなくても出力される)
データフォーマットはNMEA0183形式で出力されます。 NMEAは米国海洋電子機器協会(National Marine
Electronics Association)が定めた規格で、NMEA0183形式はある決まったフォーマットをASCII文字列で出力します。NMEA0183の詳細についてはグーグルなどで検索願います。
ここで実際の動作例を示します。実験ではPCと接続し、Windowsのハイパーターミナルで観測しました。
まず、起動するとすぐに*GPGGAや*GPRMCなどのデータが出てきますが、肝心の位置情報は抜けたものになっています。これが約1分弱続きます。その後、GPS衛星を捕まえられる位置に出たときに、緯度、経度情報が出力されはじめます。PCのハイパーターミナルで見るとこのようなデータが出ました。尚、観測場所は浅草ギ研千葉本社事務所(千葉県いすみ市)の庭、晴れた夜に行われています。
衛星をつかまえられると、正確な緯度経度情報が出てきます。NMEA0183フォーマットを調べてみると、上の赤丸のところが位置情報になります。
GoogleのGeocodingで緯度経度から地図を検索できますので、取得した情報から位置を検索してみました。ほぼ、観測位置の近くが表示されました。誤差1〜3mといったところでしょうか。
今度はGPS情報ではなく、浅草ギ研の住所で地図を検索してみます。上の[A]のところが検索されました。実際の住所は「実際にはココ」と書いたところです(住所地図の方が間違っている。)。
このように、位置が特定できます。
<運用上の注意>
1)モータ、PC、無線機などの電磁波を発信するものの近くでは、本モジュールの感度は落ちますので注意して下さい。
2)車などの移動体に搭載する場合は、移動体の一番上に取り付けてください。本モジュールはアンテナ内蔵のため、本モジュールをなにかの中に入れると感度が非常に落ちます。特に金属物質の筐体などに入れると受信できません。
3)起動後、初めのGPS衛星を検索するまでは、位置や方向などによっては時間がかかる場合があります。一旦、なにかの衛星を検索できると、その後は検索しやすくなりますので、なかなか位置情報が出力されない場合は、観測位置を変えてみてください。
たとえば、あるビルの南面でなかなか受信できない場合は、北面に移動すると検索できる場合があります。その後、南面に移動しても、前よりは検索できるようになります。
<トラブルシューティングQ&A>
Q:電源をつないでもLEDが点滅しない。
A:電源電圧や配線を確認してください。
Q:文字化けする。
A:通信速度を確認してください。通信速度は4800bpsで固定です。
Q:なにかの文字は出るが、位置情報が出ない。
A:衛星を検索できていません。観測位置を変えてみてください。
Q:アンテナ部分がすすけている。
A:製造上の問題で、アンテナ部が汚れる場合が多くありますが、動作に問題はありません。ご了承下さい。
<使用上の注意>
・バッテリ使用時には電源ラインをショートさせると、バッテリが破裂・発火する可能性があります。作業中にはショートさせないよう十分注意して下さい。また、取り付け後も、あいている電源ラインに導電物質が触らないように注意して下さい。
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