はじめに
浅草ギ研では安いがそこそこトルクのあるS03TというRCサーボを販売していますが、これの欠点はトルクの割に中途半端なプラギアを使用しているのでギアが壊れやすいという点があります。しかし、ある日弊社ユーザーからS15の金属ギアとS03の金属ギアが似ているが使用できないか?という質問を頂き、実験してみたところ使用できることが分かりましたのでその交換方法を紹介致します。
ギアの交換
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ます、ケース上のタッピングネジ4つをはずします。
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上蓋を取ると、写真のように白い4つのプラギアが見えます。これを金属に変えます。
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ギアは左から2段目、1段目、3段目、最終ギアとなります。金属ギアにはグリスを塗っておいた方が良いでしょう。
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プラギアの最終ギアをケースから抜くと、写真(一番右のギア)のように最終ギアにベアリングが圧入されています。
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これは抜きづらいので写真のように先が曲がったラジオペンチでテコの原理を利用して抜くと簡単に抜けます。実際には白いプラギアをペンチで固定して抜きました。プラギアは当然のことながらペンチで強くおさえるために壊れますので捨てます。
抜いたベアリングは上蓋に差し込んでおきます。
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最終ギアの下にはポテンショ(角度をはかるセンサー。裏がわに本体があって基板につながっている。)の軸があり、それにもベアリングがありますのでドライバなどで外しておきます。上のH型の白いパーツも使いますのでとっておきます。
一段目のギアにささっている棒を抜くと一段目ギアが抜けます。
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金属の一段目ギアを入れます。一段目ギアは写真左の方でモータのピニオンギア(小さいギア。写真ではケースの裏にかくれている)とかみ合うように入れます。
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ポテンショのベアリングを圧入します。手ではいります。写真では白いH型の部品も入れてますが、これは最終ギア側に入れた方が最終ギアを入れやすいです。後で気がつきました。
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2段目ギア(帽子のような形)を入れます。
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最終ギアを入れます。最終ギアがわにH型の部品をつけ、ベアリングにまっすぐに入れると簡単に入りますが、ちょっとでもまがっているとはいりづらいです。
この後、3段目ギアを入れますが写真をとり忘れました。3段目ギアは小さいギアの方が下になります。
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上蓋をネジ止めしたら完成です。
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プラギアでは写真の2段目ギアの小さい方のギアがよくこわれます。
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金属ギアにすると強度はUPしますが重量も増えます。ノーマル状態で測定したら41g、
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金属ギアだと55gでした。約14gのアップ。14gとは言え、10個使うと140gとなるのであなどれません。金属化するときにはロボット全体の重量やバランスにも気をつけましょう。
更新日2004.5.20
ギア交換の映像
ギア交換風景をビデオに撮りました。
こちら をクリックしてください。MPEG1ファイルで15MBです。重いのでブロードバンドではない方は注意。
更新日2004.6.15
(終了)