<概要>
■荷重を電圧値に変換するセンサ
浅草ギ研の「感圧センサー」AS−FSは、荷重を電圧値に変換する電圧変化型のセンサーで、荷重が大きくなると出力する電圧が高くなります。電圧変化型出力なので、各種マイコンのADコンバータ機能や、浅草ギ研製センサーボードAGB65−ADC、インタフラクティブインターフェイスなどで値を読み取ることができます。
■広い電源範囲
電源電圧は3.3V〜16Vで動作します。
■超小型設計!
ロボットなどに基板を搭載する場合はその大きさがネックになりますが、このセンサーボードは極力小さい部品で構成されており、実装面積が小さくて済みます。
<仕様>
電源電圧
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+3.3〜+16V |
内部抵抗変化
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約75K〜300kオーム (出力電圧は下記参照) |
出力端子
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2mmピッチスルーホール (一般的な2mmピッチピンヘッダを取り付け可能) |
寸法/重量
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寸法14x10x7.1mm (*2)
重量:約1g |
(*1)測定結果は電源電圧とシステム構成及び環境に大きく依存します。下記に例を示しています。
(*2)端子にコネクタなどをつけていない状態(出荷時)のサイズです。ネジ部除く。
<ピン配列と寸法>
※寸法は上(ゴムの突起方向)から見たところです。
※端子は2mmピッチスルーホールになっています。AGB65-ADCやマノイセンサーボードと接続する場合は別売りの2mmピッチピンヘッダを購入して下さい。(浅草ギ研で販売しているのは1x40列なので3列にニッパなどで切ってからハンダ付けして下さい。2.54mmピッチも販売しているのでお間違いなく。)
※ネジで取り付けしない場合は、切り取り線で切り取っても使えます。ハンドニブラなどで切り取ってください。この際、素子や基板パターンをキズつけないようにご注意願います。
<出力>
出力の電圧値は基板用電源の電圧によって変わります。荷重と電圧の関係は下記の通りになりますが、これは理論値になりますので実際の結果はシステム構成や環境によって若干変わります。使用する場合には実際のシステム構成に組み込んだ上で値を確認してください。
センサーはヒステリシスがありますので、同じ荷重でも結果が異なることがあります(押した時と引いたときとの戻り方が違う)。また、取り付け状態によっても値がかわってきます。よって、このセンサーでの荷重の絶対値の取得は難しいです。本製品は簡易型で安価のため、ご了承下さい。ただし、複数のセンサーで相対的に計算する、など、工夫をすれば値による制御なども可能かと思われます。
たとえば、電源電圧5Vの時、荷重が200gぐらいだと大体半分の2.5Vが出力されます。(取り付け方法などにより値は大きく変わりますので注意してください。)
<価格>
税込み 1,365円 (本体価格1,300円)
<オプション>
変えゴム 315円 (本体価格300円) ※センサーのゴム(白)は消耗品です。ご了承下さい。
ヘッダピン2mmピッチ 1列x40 252円(本体価格240円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 315円(本体価格300円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 10本セット 2,625円(本体価格2,500円)
*20cm長の3本ツイストケーブル両端に2mmピッチx3ピンのメスコネクタが付いているもので、ADCのセンサポートに合います。
*コネクタはヒロセ製A4B-3S-2Cです。
<接続例>
<端子の処理及び取り付け>
<センサーケーブルを使う場合>
センサー基板には3ピンの2mmピッチスルーホールが空いていますので、AGB65-ADC、インタラクティブインターフェイス、マノイセンサーボードに取り付ける場合には別売の2mmピッチピンヘッダをハンダ付けすると、浅草ギ研製センサーケーブルが使えます。
ピンヘッダを取り付けた例
<トラブルシューティングQ&A>
Q:測定結果がふらつく
A:ADCの解像度が高いと、センサーの微妙な荷重変化を読み取って値がふらつくことがあります。この場合はADCの下位ビットは無視してください。
A:このセンサーは、通電するとセンサー自身が若干発熱します。よって、電源を入れた直後と、しばらく経過した後では同じ温度でも若干違った値が出力される場合があります。
Q:同じ条件で測定しても、値が違う。
A:本製品のセンサーはヒステリシスがあります。たとえば、荷重を0kg−>1kgへと加えていった場合と、2kg−>1kgへ減らしていった場合では、同じ1kgの荷重でも違う値になります。測定する解像度を下げて計算してください。
Q:ロボットの足裏に使っていたが、ゴム部が切れた。
A:白いゴム部は消耗品です。オプションでゴムだけ購入できますのでご了承下さい。尚、白いゴムの中にある黒いゴムはセンサー部品なので、新しいゴムにこの黒い部分を入れてご使用下さい。
<使用上の注意>
・バッテリ使用時には電源ラインをショートさせると、バッテリが破裂・発火する可能性があります。作業中にはショートさせないよう十分注意して下さい。また、取り付け後も、あいている電源ラインに導電物質が触らないように注意して下さい。
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