<概要>
■音の大きさを電圧値に変換するセンサ
浅草ギ研の「音量センサー」AS−SSは、音の”大きさ”によって出力電圧が変化するセンサーです。音を出力するのではなく、音の大きさを演算して検出します。
■超小型設計!
ロボットなどに基板を搭載する場合はその大きさがネックになりますが、このセンサーボードは極力小さい部品で構成されており、実装面積が小さくて済みます。
<仕様>
電源電圧
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5V (プラスマイナス10%) |
消費電流
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1mA |
マイク
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コンデンサマイク |
出力端子
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2mmピッチスルーホール (一般的な2mmピッチピンヘッダを取り付け可能) |
寸法/重量
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寸法14x14x9.6mm
重量:約1g |
<ピン配列と寸法>
※出力端子は2mmピッチスルーホールになっています。AGB65-ADCやマノイセンサーボードと接続する場合は別売りの2mmピッチピンヘッダを購入して下さい。(浅草ギ研で販売しているのは1x40列なので3列にニッパなどで切ってからハンダ付けして下さい。2.54mmピッチも販売しているのでお間違いなく。)
<動作説明>
Vに+5V、GにGNDをつなぐと、Sから出力されます。
出力は音の大きさだけが波形となって出力されます。次の出力例を参照してください。
尚、音を出していなくてもマイクを叩いたり、マイクを取り付けたフレームに振動を与えると出力が出ます。これは一般的なマイクを叩くと音が出るのと同じです。逆に、これを利用して「叩きセンサー」として使うこともできます。
<出力例>
下の例は音の波形と、S端子から出力される波形の例です。黄色がマイクから拾った音を増幅回路で増幅した後の波形、緑が実際にS端子から出力される波形です。マス1つは1Vに相当します。
この例では、拍手を一回した後、普通に話す音量で2秒間「あー」と言ってます。状況は室内で、エアコンやPCのファンの音が常にしている状態です。
黄色い波形を見てもわかるように、音は波になっています。波の状態だと、電圧が上がったり下がったりしていますので、音の大きさはうまく検知できません。AS−SSを通してS端子から出る波形(緑の波形)は音のピークだけを出力しますので、音の大きさを測定することができます。
出力の最大は電源電圧の5V(実際には5Vより少し低い)になります。
<価格>
税込み 2,100円 (本体価格2,000円)
<オプション>
ヘッダピン2mmピッチ 1列x40 252円(本体価格240円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 315円(本体価格300円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 10本セット 2,625円(本体価格2,500円)
*20cm長の3本ツイストケーブル両端に2mmピッチx3ピンのメスコネクタが付いているもので、ADCのセンサポートに合います。
*コネクタはヒロセ製A4B-3S-2Cです。
<接続例>
接続する相手によっては、センサーの出力が安定しない場合があります。このような時は電源+とGND(どの場所でもOK)に220uF以上の電解コンデンサを挿入してください。たとえば、浅草ギ研のiIF−12と接続する場合は、このコンデンサが必要です。
<端子の処理及び取り付け>
<センサーケーブルを使う場合>
センサー基板には2mmピッチスルーホールが空いていますので、AGB65-ADC、インタラクティブインターフェイス、マノイセンサーボードに取り付ける場合には別売のヘッダピン2mmピッチをハンダ付けすると、浅草ギ研製センサーケーブルが使えます。
ピンヘッダを取り付けた例
<トラブルシューティングQ&A>
Q:音を出しても出力が出ない。又は、マイクの近くで大きな音を出さないと出力が出ない。
A:電源電圧を確認してください。このセンサーは5V駆動となっています。5Vよりも電源電圧が低い場合、たとえば3.3Vなどをつないだ場合は非常に大きな音を出さないと反応しません。
Q:音が出ていないのに、小さく波うったような出力が出続ける。
A:マイクを取り付けた物体が振動しているとこのような出力が出ます。たとえば、二足歩行ロボットキットに取り付けて、ロボットが目に見えないぐらいでも振動しているとこのようになります。デスクトップPCを置いた机の上にセンサーを置くと、ファンの振動でこのような出力が出ます。
Q:iIF−12と接続しているが、センサーの出力が安定しない。センサーの出力が最大値近辺になってしまう。
A:iIF−12と接続する場合は電源ラインに220uF以上のコンデンサを挿入してください。詳しくは上記<接続>のところで説明しています。
<使用上の注意>
・バッテリ使用時には電源ラインをショートさせると、バッテリが破裂・発火する可能性があります。作業中にはショートさせないよう十分注意して下さい。また、取り付け後も、あいている電源ラインに導電物質が触らないように注意して下さい。
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