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2軸加速度センサの紹介

<概要>

 2軸加速度センサーはMEMSIC社の2軸加速度センサーにDIPタイプのピンとノイズ防止用のコンデンサを取り付けて使いやすくしたセンサーボードです。

 加速度だけでなく、傾けることによる重力にも反応しますので傾きセンサーとしても使えます。
<仕様>

電源電圧
 +5V DC
消費電流
 4mA
測定範囲
 0〜2G
解像度
 1mG
サイズ
 11.0mmx10.6mm
 電極が移動して加速度を検地するタイプと違い、ヒータで暖めた充填物の温度分布で加速度を測定するので、内部に機械的な可動部分が無く、衝撃などに対する耐久性が高くなっています。

<価格>  7,350円
<ピン配列>



※GNDは両方ともGNDにつながなくてはなりません。
<出力波形>



T2=10mSで固定、加速度でT1が変化する。
0G時にはデューティー50%、つまりT1=5mSとなります。

<重力と傾きについて>

 地球の重力は垂直方向に1Gです。加速度センサを傾けるとこの重力に反応しますので90°傾けると1Gの力が生じます。 傾きと重力の関係は次の図のようになります。



 
以上から 重力加速度(G) = Sin(傾き角度) と言えます。

 <動作イメージ>の図の公式で重力加速度(G)が計算できますのでアークサイン関数を用いて角度を計算することができます。

角度
Sin
0°
0.0000
10°
0.1736
20°
0.3420
30°
0.5000
40°
0.6428
45°
0.7071
50°
0.7660
60°
0.8660
70°
0.9397
80°
0.9848
90°
1.0000
 マイコンでSinなどの三角関数の計算をするには非常にパワーが必要で、場合によってはメモリが足りなくなる場合があります。このような場合は三角関数のテーブルを作っておき、その値と比較しておおまかに角度を求めるとメモリを消費せずに角度を求めることができます。
 左の表は10°ごとのSinの三角比の表です。上で求めた(G)の値がどの範囲に入っているかをこの表と比較することにより、 10°単位での解像度で角度を求めることができます。

 今、たとえば測定結果から0.7Gとの結果が出たとしますと、左の表から約45°傾いているということがわかります。


<ドキュメント>

 ■2軸加速度センサ取り扱い説明書



<使い方事例、サンプルプログラム>

■H8との接続例
■PICとの接続例
■BASICスタンプとの接続例


<Q&A>

Q:測定範囲が0〜2Gとあるが、ロボット作成には何Gまで測れればよいのか?
A:ロボットの作り方と用途によっても変わってきますが、一般的に 手足の動き−>2Gぐらい、 転倒時の衝撃−>10Gぐらい といわれています。
 
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