<概要>
■6cm以下の近接距離を測定するセンサ
浅草ギ研の「近接センサー」は0〜6cm程度の非常に短い距離を電圧変化で出力するセンサーボードです。
■各種マイコンや、浅草ギ研のロボット神経システムAGB65-ADCに接続可能
電源電圧は3.3V〜5Vを想定しており、H8やPICなどのADコンバータを搭載した一般的なホビー用マイコンボードと接続できます。また、浅草ギ研のADコンバータボードを使用すれば、測定結果を簡単に数値で取り出すことができます。
■京商製ロボットキット「マノイ」に接続可能
京商製マノイのオプションに、近藤科学製RCB3と接続するセンサーボードがありますが、この感圧センサはこのセンサーボードにも直結可能です。
■16x5mmの超小型設計!
ロボットなどに基板を搭載する場合はその大きさがネックになりますが、このセンサーボードは極力小さい部品で構成されており、実装面積が小さくて済みます。
<仕様>
電源電圧
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+3.3〜+10V |
消費電流
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3.3V時:20mA 5V時:38mA ※消費電流は電源電圧に依存 |
測定距離
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0〜6cm (非線形、詳しくは下の出力電圧のグラフを参照)
(*1) |
検知角度
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中心軸より−30°〜+30°
(*1) |
出力電圧
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150mV〜電源電圧 (*1) |
測定方式
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赤外線反射方式 |
出力端子
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2mmピッチスルーホール (一般的な2mmピッチピンヘッダを取り付け可能) |
寸法/重量
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寸法16x5mm 重量:約1g |
(*1)測定結果は環境に依存します。
<ピン配列>
※このセンサボードは非常に小さく作っている為、通常のM2ネジを使用して基板を固定しようとすると基板上の回路部にネジが接触する可能性があります。よって、取り付けネジは電気を通さないもの(プラスチック、ポリカーボネート等)を使用してください。
<信号出力>
距離と出力電圧の関係は、電源電圧に依存します。また、測定結果は、環境にも多少左右されます。
下の図は、センサ部に直接外光が入らない条件で白いカードまでの距離を測定した結果です。実際の使用時には事前に使用環境下での測定をお勧め致します。
<信号出力と距離の関係>
※VCCは電源電圧です。
※約2〜3mmの位置で最大出力となります。接触位置では最大出力より電圧が下がります。
<価格>
税込み 3,465円 (本体価格3,300円)
<オプション>
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 315円(本体価格300円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 10本セット 2,625円(本体価格2,500円)
*20cm長の3本ツイストケーブル両端に2mmピッチx3ピンのメスコネクタが付いているもので、ADCのセンサポートに合います。
*コネクタはヒロセ製A4B-3S-2Cです。
<ドキュメント>
■近接センサー取扱説明書
<接続例>
<コネクタ取り付け例>
(センサとは反対面につけたところ)
端子は2mmピッチ(間隔)のスルーホールが空いていますので、一般的な2mmピッチのピンヘッダなどが取り付けられます。上の写真は浅草ギ研で販売している2mmピッチピンヘッダ1x40をニッパで3本にカットしてハンダ付けしたところです。
ピンヘッダでは他に2.54mmピッチもあるので間違わないように注意しましょう。2mmピッチのものであれば、ピンヘッダではなくてコネクタなどを取り付けることもできます。
<ケーブル取り付け例>
上の写真は浅草ギ研で販売している「センサーケーブル3P−3P」を差し込んだところです。反対側は各自加工して、手持ちのマイコンなどに接続してください。尚、センサーケーブル3P−3Pは浅草ギ研製ADコンバータボード「AGB65−ADC」にそのまま接続することができます。
<サンプルプログラム>
■PCからAGB65−ADC経由で値を測定する
■BASICスタンプと接続−>こちらのADCとの接続を参照 もしくはAGB65-ADCを使用してください。
■H8と接続してみる−>こちらとほぼ同じ
■PICと接続してみる−>こちらとほぼ同じ
■AVRと接続してみる
<トラブルシューティングQ&A>
Q:電圧が出力されない。
A:端子の接続場所が間違っていないか確認して下さい。
A:電源電圧を測定して、許容範囲内かを確認して下さい。
Q:距離の結果が一定でない。
A:このセンサは赤外線を発射して、反射した赤外線の強度を出力します。測定対象が赤外線をどのぐらい販社するかによって、同じ位置でも結果が異なります。例えば、上の距離と出力電圧グラフでは「白いカード」で測定していますので、対象物が白くなかったり(反射率がわるいもの)又は、曲面などが多かったり、対象物が小さかった場合は値が下がります。
Q:測定結果がふらつく
A:このセンサーボードの出力は非常に微弱です。ケーブル長を短くするなどしてノイズを拾わないようにしてください。例えば、センサーケーブルを手で持ったりするとノイズが乗って出力がフラつきます。
<使用上の注意>
・このボードは電子機器です。取扱い、輸送時には静電気対策を行ってください。ICの足や、各ピンを直接手で触ったりすると静電破壊される場合があります。
・バッテリ使用時には電源ラインをショートさせると、バッテリが破裂・発火する可能性があります。作業中にはショートさせないよう十分注意して下さい。また、取り付け後も、あいている電源ラインに導電物質が触らないように注意して下さい。
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