<概要>
■微小な荷重を検知する高感度の感圧センサ
浅草ギ研の「感圧センサー」は、高感度のひづみゲージをゴムの中に入れたもので、高解像度の差動アンプを経由して微小な荷重の違いを検知できる、電圧出力型の感圧センサーです。
■各種マイコンや、浅草ギ研のロボット神経システムAGB65-ADCに接続可能
電源電圧は3.3Vまたは4.3〜20Vを想定しており、H8やPICなどのADコンバータを搭載した一般的なホビー用マイコンボードと接続できます。また、浅草ギ研のADコンバータボードを使用すれば、測定結果を簡単に数値で取り出すことができます。
■京商製ロボットキット「マノイ」に接続可能
京商製マノイのオプションに、近藤科学製RCB3と接続するセンサーボードがありますが、この感圧センサはマノイセンサーボードにも直結可能です。
■20x20mmの超小型設計!
ロボットなどに基板を搭載する場合はその大きさがネックになりますが、このセンサーボードは極力小さい部品で構成されており、実装面積が小さくて済みます。
<仕様>
電源電圧
|
+3.3 又は+4.3〜+20V
(*1) |
消費電流
|
0.9mA(900uA) |
測定荷重
|
0〜2.8kgf/センサ |
直線性
|
-3〜+3%FS |
出力電圧
|
0.1V〜1.6V (*2) |
測定方法
|
ひずみゲージ ホイーストンブリッジ方式 |
センサ部感度
|
20mV/N |
アンプ部ゲイン
|
3倍 |
ゴム部素材
|
EPDMゴム |
出力端子
|
2mmピッチピンヘッダ |
寸法/重量
|
外形寸法20x20mm センサ部寸法φ12mm 重量:約3g |
(*1)3.3V電源と4.3V〜20V電源の入力端子は違いますので注意して下さい。最大20Vまでですが、電圧が高くなると発熱が大きいので放熱板を取り付けるなどの熱対策をして下さい。
(*2)取り付け方法や温度変化などによって出力値は変わります。理論的な出力値は下の信号出力を参照願います。
<ピン配列>
※このセンサボードは非常に小さく作っている為、通常のM2ネジを使用して基板を固定しようとすると基板上の回路部にネジが接触する可能性があります。よって、取り付けネジは電気を通さないもの(プラスチック、ポリカーボネート等)を使用してください。
<信号出力>
荷重と出力電圧の関係は、下のようになります。測定結果は、温度や取り付け状態、荷重方向にも多少左右されます。
下のグラフは理想値です。実際に使用する環境で測定することをお勧めします。
<信号出力と荷重の関係>
※約2.9kgfで出力電圧が飽和します。
※無荷重の場合、出力は約1.6Vとなります。
<センサ部構造>
センサー部は、ひずみゲージにゴムがついています。ひずみゲージとゴムの間には0.5mm圧のアルミ板があり、センサ部がゴムにめり込まないようになっています。
センサ部ゴムの直径は12mm
センサとアルミ板はちょうど接触するようになっていますが、ゴムをネジなどで固定する場合、キツく締めるとアルミ板が多少センサ部にひっぱられますので、ゴム部に無荷重であったとしても出力電圧は下がります(常に反応している状態になる)。
ゴムを強く固定する場合で、無荷重のときに反応させたくない場合は、0.5mm以下のアルミ板を使用して、センサ部とゴム部との間に空間を作って下さい。
<価格>
税込み 6,300円 (本体価格6,000円)
<オプション>
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 315円(本体価格300円)
センサーケーブル2mmピッチ3P-3P 20cm 10本セット 2,625円(本体価格2,500円)
*コネクタ(メス側)はヒロセ製A4B-3S-2Cです。
<ドキュメント>
■感圧センサー取扱説明書
<接続例>
<4.3V以上の電源の例(AGB65-ADC又は5V系マイコンなど)>
4.3V以上の電源(3.3V以外の電源)を使用する場合は、VCC/GND(2.54mmピッチ)に電源を接続します。上の写真は、VCC/GNDに2.54mmピッチピンヘッダ(浅草ギ研で販売してます)をハンダ付けして、センサー用3P−3Pケーブル(浅草ギ研で販売)の電源ラインを切って、2.54mmピッチコネクタ(2550コネクタ、浅草ギ研で販売)を取り付けたところです。
<3.3V電源の例(マノイセンサーボード又は3.3V系マイコンなど)>
上の写真は浅草ギ研で販売している「センサーケーブル3P−3P」を差し込んだところです。3.3V系のシステムと接続する場合は、センサ用3P−3Pケーブルがそのまま使えます。
<サンプルプログラム>
■PCからAGB65−ADC経由で値を測定する
■BASICスタンプと接続−>こちらのADCとの接続を参照 もしくはAGB65-ADCを使用してください。
■H8と接続してみる−>こちらとほぼ同じ
■PICと接続してみる−>こちらとほぼ同じ
■AVRと接続してみる
<トラブルシューティングQ&A>
Q:電圧が出力されない。
A:端子の接続場所が間違っていないか確認して下さい。
A:電源電圧を測定して、許容範囲内かを確認して下さい。
Q:想定している荷重と異なった値が出る。
A:感圧センサは取り付け方法や荷重方向により値が変わることがあります。実際に使用する前にどのような値になるかよく確認してから使用してください。
Q:強く押しても、あまり反応しない。
A:ゴムの中にアルミ板が入っているか確認して下さい。
<使用上の注意>
・このボードは電子機器です。取扱い、輸送時には静電気対策を行ってください。ICの足や、各ピンを直接手で触ったりすると静電破壊される場合があります。
・バッテリ使用時には電源ラインをショートさせると、バッテリが破裂・発火する可能性があります。作業中にはショートさせないよう十分注意して下さい。また、取り付け後も、あいている電源ラインに導電物質が触らないように注意して下さい。
|
|
|